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米Solana現物ETFに週1.88億ドル流入、Bitwiseが主導
Solana ETF·7分で読める

米Solana現物ETFに週1.88億ドル流入、Bitwiseが主導

SSatoshi.K(dex.jp編集部)公開日: 2026-09-29

📋 この記事のポイント

  • 1米国のSolana現物ETFが週間で過去最高となる1億8800万ドルの純流入を記録。
  • 2BitwiseのBSOLへの集中、競合商品の動向、Alpenglowとの関係、投資家が確認すべき注意点を解説します。
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米国のSolana現物ETF・ETPは、2026年9月25日までの1週間に過去最高となる1億8800万ドルの純流入を記録した。 中心となったのはBitwiseのBSOLで、週間流入額の約3分の2を獲得。一方、全7商品が純流入となり、需要が競合商品にも広がった点も重要だ。 ただし、資金流入はSOL価格の上昇を保証する指標ではない。ETFの需給、現物価格、ステーキング、Solana上のDeFi活動を分けて見る必要がある。

Solana ETFに週間1億8800万ドルが流入

CoinDeskによると、米国で取引されるSolana現物ETF・ETPは、2026年9月25日までの5営業日に合計約1億8800万ドルの純流入を記録した。週間ベースでは過去最高で、対象となった7商品すべてに資金が入った。

純流入とは、ファンドへの資金流入から資金流出を差し引いた金額である。取引所で投資家同士が売買した金額を示す「出来高」とは異なり、ファンドの持分が新たに設定されたか、解約されたかを捉える指標だ。

週間首位はBitwise Solana Staking ETF(BSOL)の約1億2800万ドルだった。GrayscaleのGSOLが約2800万ドル、FidelityのFSOLが約1800万ドルで続き、Morgan Stanley、VanEck、Franklin Templeton、21Sharesの商品が残る約1400万ドルを分け合った。

9月25日には、全商品合計で約8700万ドルという設定来最大の日次流入も記録した。このうちBSOLが約5600万ドル、GSOLが約1900万ドルを占めた。週間流入の半分近くが1日に集中しているため、持続的な需要かどうかは翌週以降も確認する必要がある。

BitwiseのBSOLが資金流入を主導した理由

BSOLは週間流入額の約68%を獲得した。累計でも、Solana ETF・ETP全体の純流入約16億ドルのうち約12億ドルを占め、Bitwiseが先行している。

同商品はSOLの価格への直接的なエクスポージャーに加え、保有SOLのステーキングを運用へ組み込む設計を掲げている。Bitwise公式サイトによれば、BSOLはNYSE Arcaに上場するETPであり、保有資産のステーキングを通じて報酬の獲得を目指す。

ただし、ステーキング報酬は固定金利ではない。ネットワークの報酬率、運用手数料、バリデーターの稼働状況などで変化し、将来の収益を保証するものでもない。SOL価格が下落すれば、ステーキング報酬を含めても基準価額が下がる可能性がある。

また、BSOLは1940年投資会社法に基づく一般的な投資信託・ETFと同じ保護を受ける商品ではないと公式資料に明記されている。「ETF」という呼称だけで通常の株式指数ETFと同程度のリスクだと判断すべきではない。

GSOLとFSOLにも資金が流入

今回の記録はBSOLだけの動きではない。GrayscaleのGSOLとFidelityのFSOLを含む全商品が純流入になったことで、投資家の選択肢が複数の運用会社へ広がっていることが分かる。

Grayscale Solana Trustの投資目的は、SOLを直接購入・保管する作業を避けながら、証券の形でSOL価格へのエクスポージャーを提供することだ。FidelityのFSOLもSOLを保有し、Solanaの価格動向への連動を目指す交換取引型商品として提供されている。

FidelityはFSOLについて、単一の暗号資産へ集中投資する高リスク商品であり、価格変動や流動性低下によって投資額の全部を失う可能性があると説明している。FSOLもステーキングへ参加するが、スラッシング、バリデーター障害、カストディ、追跡誤差など固有のリスクを伴う。

商品を比較する場合は、運用会社の知名度だけでなく、経費率、ステーキング報酬の扱い、カストディ事業者、売買スプレッド、基準価額との乖離を確認したい。BSOL、GSOL、FSOLは同じSOLを対象としていても、実際の投資成果が完全に一致するとは限らない。

ETFへの流入はSOL買いと同じなのか

現物型商品に新規資金が入り、持分が設定されれば、運用に必要なSOLの調達につながり得る。このため、継続的な純流入はSOLの現物需要を考える材料になる。

一方で、「1億8800万ドル流入したからSOL価格も同額分上がる」とは限らない。市場価格はETF以外にも、暗号資産取引所での売買、先物ポジション、マーケットメーカーのヘッジ、既存保有者の売却などに左右される。

CoinDeskは記事掲載時、SOLが約119ドルで取引され、過去最高値付近から約60%低い水準にあったと報じた。ETFへの記録的な流入と、低迷する現物価格が同時に存在していたことになる。これは流入データを短期的な価格予測として使う危険性を示す事例だ。

Solana上のJupiterやRaydiumといったDeFiプロジェクトへの影響を見る場合も、ETF流入だけでは不十分である。DEXの取引量、流動性、手数料、ステーブルコインの移動、アクティブ利用状況など、オンチェーン指標と組み合わせて判断する必要がある。

Alpenglowのテスト進展も注目材料

資金流入と同じ時期に、Solanaでは次世代コンセンサスプロトコル「Alpenglow」のテストが進んだ。Solana Foundationの公式説明によれば、Alpenglowは現在のTowerBFTを置き換え、ファイナリティの目標を約12.8秒から約150ミリ秒へ短縮する構想である。

ファイナリティとは、ブロックに記録された取引が事実上取り消されない状態へ到達することを指す。実現すれば、決済、取引所、ゲーム、DeFiなど、素早い確定性が重要なアプリケーションの利用体験を改善できる可能性がある。

たとえば、Jupiterでのスワップ、Raydiumでの流動性提供、Kaminoのレンディングといった操作では、ユーザーが画面上で確認できる速さだけでなく、ネットワーク上で取引が最終確定するまでの時間も重要になる。

ただし、ETFへの資金流入とAlpenglowのテスト進展に直接的な因果関係が確認されたわけではない。Alpenglowは開発・テスト段階のアップグレードであり、本番導入時期、実環境での性能、バリデーターへの影響は別途検証が必要だ。技術ニュースをそのまま価格材料へ置き換えるべきではない。

投資家が確認すべき実用的な指標

Solana ETF・ETPの動向を追う際は、まず日次と週間の純流入を分けて確認する。今回のように特定の1日へ流入が集中している場合、一過性の大口設定である可能性も考慮したい。

次に、商品別のシェアを見る。BSOLの優位が続くのか、GSOLやFSOLなどへ需要が分散するのかによって、各商品の流動性や売買環境が変化する可能性がある。純流入と同時に、出来高、売買スプレッド、基準価額との乖離も確認すべきだ。

さらに、SOL現物価格とETF流入の方向が一致しているかを比較する。流入中でも価格が下落するなら、ETF以外の市場でより大きな売りが出ている可能性がある。ただし、流入と価格だけで売り手や原因を断定することはできない。

最後に、Solanaネットワーク自体の状況を見る。Alpenglowのテスト結果、障害の有無、主要DEXであるJupiterやRaydiumの利用状況などは、ETFの資金フローとは異なる角度からSolanaの実需を判断する材料になる。

まとめ

米国のSolana現物ETF・ETPは、2026年9月25日までの1週間に約1億8800万ドルの純流入を記録し、週間の過去最高を更新した。BitwiseのBSOLが約1億2800万ドルを集めて主導した一方、GSOL、FSOLを含む全7商品がプラスだった点にも注目したい。

この結果は、証券口座を通じてSOLへ投資したい需要が存在することを示す。ただし、ETF流入、SOL価格、Solana上のDeFi利用、Alpenglowの技術進展は、それぞれ別の指標である。

投資判断では記録的な流入額だけに依存せず、商品構造、ステーキングの条件、費用、流動性、価格との乖離、ネットワークの実利用を継続的に確認することが重要だ。

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