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XO Marketが予測市場を革新:PolymarketとKalshiのライバル登場
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XO Marketが予測市場を革新:PolymarketとKalshiのライバル登場

SSatoshi.K(dex.jp編集部)公開日: 2026-05-01

📋 この記事のポイント

  • 1XO Marketは、ユーザー生成型予測市場の新しい形を提案し、PolymarketやKalshiに対抗しています。
  • 2その革新的なアプローチ、驚異的な成長、そして今後の「XO Vaults」について徹底解説。
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XO Marketは、ユーザーが自由に予測市場を作成・運営できる画期的なプラットフォームとして、急速に注目を集めています。従来のPolymarketやKalshiのような中央集権的な予測市場とは異なり、XO Marketは「予測市場のYouTube」と称され、市場形成の民主化を推進。Web3時代における新たな情報収集と資産運用の形を提示しています。

XO Marketとは?分散型予測市場の新星

XO Marketは、ユーザー自身が予測市場を構築・運営できるという、既存の予測市場プラットフォームとは一線を画すコンセプトを掲げています。CoinDeskの報道によれば、共同創設者のAli Habbabeh氏は、XO Marketを「予測市場のYouTube」と表現。これは、コンテンツクリエイターが自由に動画を投稿できるYouTubeのように、ユーザーが自らの興味や知識に基づいて予測市場を立ち上げられることを意味します。

これに対し、PolymarketやKalshiといった既存の大手プラットフォームは、「Netflix」のようなモデルだとHabbabeh氏は指摘します。Netflixが自社でコンテンツを厳選して提供するように、これらのプラットフォームでは運営チームが取引可能な市場を決定します。XO Marketはこのモデルを完全に転換し、ユーザーが市場の主導権を握ることで、より多様でダイナミックな市場の創出を目指しています。

同社は最近、20VC、Picus Capital、Coinbase Ventures、Venture Togetherといった著名なベンチャーキャピタルに加え、オーストラリアのクリケット代表チームキャプテンであるパット・カミンズ氏を含むエンジェル投資家グループから、総額600万ドルのシードラウンド資金調達を成功させており、その革新的なアプローチに対する期待の高さがうかがえます。

既存プラットフォームとの違い:「YouTube型」の革新

XO Marketの最大の革新は、その徹底した「ユーザー主導」のアプローチにあります。既存の予測市場では、プラットフォーム運営側が市場イベントの選定、ルール設定、手数料体系などを決定するのが一般的でした。しかし、XO Marketでは、個人や企業が自ら市場を作成し、そのパラメータや手数料を設定することができます。

Habbabeh氏が語るように、「未来の予測市場はユーザー生成型になる」という信念がXO Marketの根底にあります。プラットフォームが市場を決定するのではなく、コミュニティの中から最も魅力的な市場が自然発生的に生まれることを重視しているのです。このアプローチにより、従来の枠にとらわれない、非常にニッチで創造的な予測市場が数多く誕生する可能性を秘めています。例えば、特定のイベントの結果、テクノロジーの進歩、エンターテイメントの動向など、多岐にわたるトピックについて、ユーザーの興味と知識が直接市場に反映されることになります。

このモデルは、分散型自律組織(DAO)の考え方とも親和性が高く、Web3の精神を体現するものです。中央集権的な管理から解放され、参加者自身の創意工夫が市場の価値を最大化する原動力となるでしょう。

驚異的な成長と「自然淘汰」のメカニズム

XO Marketのユーザー生成型モデルは、すでに具体的な成果として現れています。2025年4月にテストネットが開始され、同年11月にはメインネットベータがローンチされました。以来、プラットフォームは急速な成長を遂げています。

現在の実績として、メインネットベータ開始以来、合計1億5,000万ドル(約230億円、1ドル=150円換算)以上の取引高を記録。3万人を超えるアクティブユーザーを獲得し、600以上のユーザー作成市場が立ち上がっています。これらの数値は、ユーザー生成型予測市場に対する強い需要と、XO Marketが提供する体験への高い評価を示唆しています。

Habbabeh氏は、この成功の要因を「インセンティブが一致しているため」と説明します。魅力的な市場を作成すれば多くのユーザーが取引に参加し、その結果として市場クリエイターにも収益がもたらされる構造です。逆に、魅力的でない市場は自然と流動性を失い、消滅していきます。この「自然淘汰」のメカニズムは、市場の質を維持し、最も関心の高い市場が常に前面に出るように機能します。

しかし、このメカニズムは諸刃の剣でもあります。過去にはNine LivesやWarm Protocolといった他のユーザー生成型プラットフォームが、概念を意味のある流動性に転換するのに苦労し、非アクティブな市場や最小限の取引活動に終わったケースも存在します。XO Marketがこの課題をいかに乗り越え、持続的な成長を遂げるかが注目されます。

新機能「XO Vaults」が市場形成を民主化

XO Marketは、さらなる成長と市場の民主化を目指し、近く新機能「XO Vaults」の導入を予定しています。この機能は、予測市場における「マーケットメイキング」のプロセスをより多くのユーザーに開放することを目的としています。

XO Vaultsを利用することで、ユーザーは自身の資金をプールし、複数の予測市場に対して自動的に流動性を提供する戦略に参加できるようになります。これにより、個別の市場クリエイターだけでなく、一般的なユーザーもマーケットメイキングに参加し、その恩恵を享受することが可能になります。従来のマーケットメイキングは、専門的な知識や多額の資金を必要とすることが多く、一部の機関投資家やプロトレーダーに限られていました。

XO Vaultsは、この参入障壁を大幅に引き下げ、予測市場全体の流動性を高めるとともに、より公平な機会を創出することを目指しています。これは、分散型金融(DeFi)の精神である「金融の民主化」を予測市場の領域で実現しようとする試みとも言えるでしょう。Vaultsが成功すれば、XO Marketは単なる市場作成プラットフォームから、より包括的な分散型金融インフラへと進化する可能性があります。

予測市場の未来を拓くか?

XO Marketが提唱するユーザー生成型予測市場のモデルは、単に取引の場を提供するだけでなく、情報収集、意思決定支援、さらにはリスクヘッジといった多岐にわたる側面で、社会に新たな価値をもたらす可能性を秘めています。人々は自身の信念や知識を市場に投影し、その結果から集約された知恵を得ることができます。

将来的には、企業が自社の製品戦略や市場動向を予測するためにXO Marketのようなプラットフォームを利用したり、研究者が科学的な仮説検証の一環として市場を作成したりすることも考えられます。Web3技術と組み合わせることで、検閲耐性のある真にグローバルな予測市場が実現し、これまでアクセスできなかった情報や知見が可視化されるかもしれません。

XO Marketは、PolymarketやKalshiといった既存の有力プラットフォームとは異なる道を歩むことで、予測市場の概念そのものを再定義しようとしています。この挑戦が、分散型予測市場の新たな時代の幕開けとなるのか、今後の動向が注目されます。

まとめ

XO Marketは、ユーザー主導の予測市場という革新的なコンセプトで、PolymarketやKalshiといった既存の大手プラットフォームに挑戦しています。「予測市場のYouTube」と称されるそのモデルは、ユーザーが自由に市場を作成・運営できる自由を提供し、すでに1.5億ドル以上の取引高と3万人以上のユーザーを獲得するなどの目覚ましい成長を遂げています。さらに、マーケットメイキングを民主化する新機能「XO Vaults」の導入を控え、分散型予測市場の可能性を大きく広げようとしています。XO Marketの今後の展開は、Web3時代における情報収集と資産運用の新たなフロンティアを切り拓く重要な一歩となるでしょう。

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