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ビットコイン9月上昇、2026年は長年の季節性を覆すか
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ビットコイン9月上昇、2026年は長年の季節性を覆すか

SSatoshi.K(dex.jp編集部)公開日: 2026-09-30

📋 この記事のポイント

  • 1ビットコインは8月に続き9月も上昇し、長年続いた相場パターンを破る可能性がある。
  • 2米国債利回りや原油、米中間選挙など、2026年第4四半期の注目材料を整理する。
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ビットコインは2026年9月、月末を目前にプラス圏を維持し、8月高の翌月に下落するという2013年以降のパターンを破る可能性が出てきた。 ただし、9月の月次騰落率はまだ確定していない。米国債利回り、原油価格、米中間選挙など、第4四半期の相場を揺らす材料も多く、過去の季節性だけで上昇継続を判断するのは危険だ。

ビットコインが長年の相場パターンを破る可能性

CoinDeskによると、ビットコイン(BTC)は2026年8月に約25%上昇した後、9月29日時点でも月初来約7%の上昇を維持している。9月をプラスで終えれば、7月から9月まで3カ月連続の月間上昇となる。

今回とりわけ注目されているのは、8月と9月の組み合わせだ。CoinDeskが参照した過去データでは、2013年以降、8月がプラスだった年は、その直後の9月がすべてマイナスだった。2026年9月が上昇して終われば、10年以上続いたこの並びが初めて崩れることになる。

もっとも、これは価格形成を決定する法則ではない。CoinGlassの月次リターン表は、特定の月に上昇や下落が偏った過去を確認するためのデータであり、同じ結果が将来も再現されることを保証しない。月末前の未確定リターンと、確定済みの月次成績を区別する必要がある。

第3四半期は40%超の上昇が視野に

CoinDeskの記事では、9月が現在の水準で終われば、2026年第3四半期のビットコイン上昇率は40%を超え、2025年第3四半期以来のプラス四半期になると説明している。記事執筆時点のBTC価格は約8万4,000ドルだった。

7月、8月、9月と上昇が続く局面では、現物保有者の含み益が増えるだけでなく、暗号資産市場全体のリスク許容度にも影響が及ぶ。実際、ビットコイン相場が安定すると、イーサリアム(ETH)やAave、UniswapなどのDeFi関連資産へ資金が広がる場面がある。

一方、四半期リターンが大きいほど、その後も同じ速度で上昇するとは限らない。利益確定、先物市場のポジション整理、担保価値の変動が重なれば、短期間の調整も起こり得る。特にAaveなどのレンディングを利用する場合、BTCの上昇トレンドだけでなく、担保率と清算価格を個別に確認したい。

第4四半期の強さは保証ではない

CoinGlassの過去データを基にしたCoinDeskの集計では、ビットコインの第4四半期リターンは平均で約77%とされる。この数字だけを見ると強気材料に思えるが、平均値は一部の極端な上昇年に押し上げられやすい。

例えば、特定年の急騰が平均を大幅に引き上げている場合、典型的な年の値動きを知るには中央値や各年の分布も確認する必要がある。「第4四半期は過去平均が高い」という事実と、「2026年第4四半期も上がる」という予測は別物だ。

実務上は、CoinGlassの月次・四半期データを売買シグナルとして単独利用するのではなく、現物出来高、資金調達率、オプション市場、ステーブルコイン流動性などと組み合わせるべきだ。UniswapでETHやラップドBTCを取引する場合も、価格方向だけでなく、プールの流動性とスリッページを事前に確認する必要がある。

米国債利回りとMOVE指数が示す警戒材料

強いビットコイン相場に対し、マクロ環境は安定していない。米財務省の公式データでは、9月29日の10年国債パーイールドは5.26%だった。これは9月1日の4.79%から大きく上昇しており、世界的な金利上昇がリスク資産の評価を圧迫する可能性がある。

債券市場の変動を見る指標としては、ICE BofA MOVE Indexがある。ICEはMOVEを、米国の金利スワップに関する店頭オプションのバスケットを通じて、債券利回りの変動性を測る指数と説明している。CoinDeskによると、記事執筆時点のMOVE指数は100を上回り、年初来高値に近づいていた。

金利上昇局面では、安全性が比較的高い国債から得られる利回りが高くなり、ビットコインやDeFiへ資金を配分する機会費用も上がる。Maker系プロトコルやAaveなどのオンチェーン金利だけを見るのではなく、米国債利回りとの比較が重要になる。

原油・金価格から読むインフレと流動性

CoinDeskは、原油価格が1バレル90ドルを上回っていることもインフレ懸念を強める要因として挙げた。エネルギー価格の上昇が物価圧力につながれば、金融緩和への期待が後退し、暗号資産を含むリスク市場には逆風となり得る。

同記事によれば、金は月曜日に約3%下落し、1オンス4,000ドルをやや上回る水準となった。ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれることがあるものの、短期的には金と常に同じ方向へ動くわけではない。金が下落してBTCが底堅い局面もあれば、流動性縮小によって両方が売られる局面もある。

DeFi利用者にとって重要なのは、BTC価格だけを孤立して見ないことだ。原油上昇、債券利回り上昇、ドル高が同時進行する場合、ETHやAave、Uniswap関連資産の値動きがBTCより大きくなる可能性も考慮したい。

11月の米中間選挙とAnthropic上場観測

2026年第4四半期には、相場の流動性と投資家心理を試すイベントが控えている。米連邦選挙委員会(FEC)は、次回の定例連邦総選挙を11月3日としている。中間選挙を前に、財政、金融規制、暗号資産政策の見通しが変化すれば、市場のボラティリティが高まる可能性がある。

CoinDeskはもう一つの材料として、AI企業Anthropicの11月上場観測を挙げた。ただし、記事の時点で上場時期や規模は確定していない。未確定の報道を正式発表として扱うべきではない。

仮に大型IPOが実施されれば、新規上場株へ投資家の関心と資金が向かい、暗号資産市場の短期的な流動性に影響する可能性はある。しかし、IPOとBTC価格の因果関係が確立しているわけではないため、これはシナリオの一つとして扱うのが妥当だ。

DEX・DeFi利用者が確認したいポイント

第一に、9月の月次成績が正式に確定するまで、歴史的パターンの更新を既成事実にしないことだ。取引所やデータ提供元によって集計時刻や参照価格が異なる場合もある。

第二に、レバレッジを抑える必要がある。AaveでETHやラップドBTCを担保に借り入れる場合、価格下落だけでなく、変動金利の上昇や清算ペナルティーも確認したい。Uniswapで流動性を提供する場合は、価格変動によるインパーマネントロスと、選択した価格帯から外れるリスクがある。

第三に、イベント前後のスリッページを確認することだ。米中間選挙や重要な金利材料の前後では、画面上の価格と実際の約定価格が乖離する可能性がある。許容スリッページを広げすぎると、不利な価格で約定するだけでなく、MEVの影響も受けやすくなる。

最後に、過去の季節性をポジションサイズ決定の唯一の根拠にしないことだ。月次リターン、米国債利回り、MOVE指数、原油、オンチェーン流動性を分けて観察すれば、「価格は上昇しているが金融環境は悪化している」といった相反する状況も把握しやすい。

まとめ

ビットコインは2026年9月をプラスで終えれば、2013年以降続いてきた「プラスの8月の後は9月に下落する」というパターンを破り、3カ月連続上昇を達成する見通しだ。

一方、米国債利回りの上昇、MOVE指数の高止まり、原油高、米中間選挙、Anthropicの上場観測など、第4四半期には不確実性が残る。CoinGlassの季節性データは有用な参考材料だが、将来の収益を約束するものではない。DEX・DeFi利用者は、相場方向だけでなく、担保率、借入金利、流動性、スリッページを確認し、急変時にも耐えられる取引規模を選ぶことが重要だ。

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