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Miladysの「忠誠の誓い」がイーサリアムに文化的分裂の懸念をもたらす
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Miladysの「忠誠の誓い」がイーサリアムに文化的分裂の懸念をもたらす

SSatoshi.K(dex.jp編集部)公開日: 2026-03-28

📋 この記事のポイント

  • 1人気のNFTプロジェクト「Miladys」が提案した「忠誠の誓い」が、イーサリアムコミュニティ内で大きな物議を醸しています。
  • 2この動きがエコシステムの価値観を揺るがし、不必要な文化的分裂を生むとの懸念が広がっています。
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イーサリアムコミュニティ内で、人気のNFTコレクション「Miladys」に関連する「忠誠の誓い」が大きな波紋を広げています。この動きは、コミュニティの結束を脅かし、イーサリアムの根幹にある思想や価値観を巡る「不必要な文化的分裂」を引き起こしているとの懸念が高まっています。

発端:Miladysの「忠誠の誓い」とは何か?

今回の論争の中心にあるのは、Miladysプロジェクトとその熱心な支持者コミュニティによって提唱された「忠誠の誓い」です。これは、プロジェクトへの忠誠心を示す一種の踏み絵として機能し、特定の思想や方向性を共有するメンバーの結束を強化することを目的としていると見られます。

しかし、この動きはイーサリアムの「パーミッションレス(誰でも自由に参加できる)」や「インクルーシブ(包括的)」といった思想とは相容れないものとして、多くのコミュニティメンバーから批判を浴びています。特に、イーサリアムのクライアントソフトウェアの一つである「Go Ethereum」の支持者など、特定のグループとの間に対立構造を生み出しており、コミュニティの分断を助長しています。

イーサリアム財団の介入と深まる溝

この問題は、イーサリアム財団が特定の指令(mandate)を出したことで、さらに複雑化しています。財団の介入は、Miladys支持者と他のコミュニティメンバーとの間の溝をさらに深める結果となりました。

この一連の騒動は、イーサリアム財団にとってブランドイメージ、ガバナンス、そして資金調達の面で重大なリスクをもたらす可能性が指摘されています。分散型エコシステムの中心的な役割を担う組織として、財団の行動がコミュニティの分断を招いたという事実は、その中立性や信頼性に対する疑念を生じさせかねません。

Miladysとは?カルト的人気を誇るNFTプロジェクト

Miladysは、10,000点のジェネレーティブなアニメスタイルのポートレートで構成されるNFTコレクションです。その独特の世界観と美学は、一部でカルト的な人気を博し、非常に熱心なコミュニティを形成してきました。

しかし、その一方でプロジェクトは過去に幾度も論争の的となってきました。創設者の過去の言動や、プロジェクトのイメージが特定の過激なインターネット・サブカルチャーと関連付けられるなど、その評判は常に光と影の両面を持っていました。こうした背景も、今回の「忠誠の誓い」に対するコミュニティの警戒感を強める一因となっていると考えられます。

イーサリアム共同創設者Vitalik Buterin氏の動向

興味深いことに、イーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterin氏自身が、ソーシャルメディアのプロフィール画像をMiladysのNFTに変更したことで、このプロジェクトへの注目がさらに高まりました。

Buterin氏の行動の意図は定かではありませんが、彼のような影響力のある人物が物議を醸しているプロジェクトに関心を示したことは、コミュニティ内の議論をさらに活発化させる要因となりました。彼の行動が、この文化的な対立にどのような影響を与えるかは、今後も注視していく必要があります。

市場への影響:Milady CULTトークンの下落

この文化的な対立は、単なる思想的な議論にとどまらず、市場にも具体的な影響を及ぼしています。Miladysのエコシステムに関連する「Milady CULT」トークンは、この騒動の中でその価値を約97%も下落させました。

これは、プロジェクトを巡る不確実性やコミュニティの分断が、トークンの信頼性や将来性を著しく損なったことを示しています。文化的な対立が、現実の経済的損失に直結した典型的な事例と言えるでしょう。

まとめ

Miladysの「忠誠の誓い」を巡る一連の出来事は、イーサリアムコミュニティが成熟する過程で直面する、文化的な課題を浮き彫りにしました。特定のプロジェクトへの忠誠心が、エコシステム全体の価値観と衝突する時、コミュニティはどのようにバランスを取るべきかという難しい問題です。

この「不必要な文化的分裂」は、短期的にはコミュニティに混乱をもたらすかもしれませんが、長期的にはイーサリアムがどのような価値観を大切にし、どのような文化を育んでいくべきかを再確認するための重要な機会となるのかもしれません。

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