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Lido、165億ドルETHステーキング再編:バリデータ3分の1削減へ
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Lido、165億ドルETHステーキング再編:バリデータ3分の1削減へ

SSatoshi.K(dex.jp編集部)公開日: 2026-07-28

📋 この記事のポイント

  • 1リキッドステーキングプロトコルLidoが、800万ETH(約2.5兆円相当)のstETHを統合し、バリデータ数を3分の1削減する大規模アップグレードに着手。
  • 2Pectra後のイーサリアムの効率性向上とオペレーターの経済的責務強化に焦点を当てます。
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リキッドステーキングプロトコル最大手であるLido Financeは、約165億ドル相当(約2.5兆円)のステーキングされたイーサ(stETH)を統合し、バリデータ数を約3分の1削減する大規模なアップグレードを開始しました。これはイーサリアムのコンセンサス層の負荷を大幅に軽減し、プロフェッショナルなノードオペレーターに経済的責務を求めることで、ネットワーク全体の効率性と安全性を高めることを目的としています。

リキッドステーキングプロトコルLido Financeとは?

Lido Financeは、イーサリアム(Ethereum)をはじめとする複数のブロックチェーンで利用できる主要なリキッドステーキングプロトコルです。ユーザーはLidoを通じてETHをステーキングすることで、その見返りとしてstETH(staked ETH)と呼ばれるリキッドトークンを受け取ります。このstETHはDeFiエコシステム内で自由に取引、貸し借り、担保として利用できるため、ステーキングの流動性という課題を解決し、多くのユーザーに支持されています。現在、Lidoはイーサリアム上で最も多くのETHをステーキングしており、その分散型金融(DeFi)における重要性は非常に高いと言えます。

800万ETH、約2.5兆円相当のstETHを統合

今回のアップグレードは、Lidoにとって2023年のLido V2以来最大規模のものとなります。具体的には、800万ETHを超えるステーキングされたイーサ(stETH)、日本円にして約2.5兆円相当(1ドル150円換算、165億ドル相当)が、イーサリアムの最新のバリデータ設計である「Post-Pectra」に対応する形で最適化されたバックエンドアーキテクチャへと統合されます。この大規模な統合は、Lidoが長年にわたり蓄積してきたリキッドステーキング資産の運用効率を劇的に向上させるものです。ユーザーにとっては直接的な操作は不要ですが、その裏側でネットワーク全体の健全性とパフォーマンスが向上することになります。

バリデータ数の3分の1削減とアテステーションメッセージの効率化

Lidoの発表によると、この統合によってイーサリアムネットワーク全体のバリデータ数が推定で約3分の1削減される見込みです。バリデータとは、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)メカニズムにおいてトランザクションの検証とブロックの生成を行う重要な役割を担う存在です。バリデータの数が減少することで、コンセンサス層における「アテステーションメッセージ」の数が大幅に削減されます。Lidoは、エポック(ブロックチェーンネットワークの整理と同期に使用される所定の期間または特定のブロック数)あたり約29%のアテステーションメッセージが削減されると予測しています。これは、ネットワークのバックエンド処理における負荷を軽減し、全体的な効率性を向上させる効果が期待されます。ガス料金の直接的な削減やトランザクション速度の向上には直結しないものの、イーサリアムネットワークの安定性とスケーラビリティを向上させる上で重要な改善となります。

Pectraアップグレード後のイーサリアムの進化

今回のLidoのアップグレードは、イーサリアムが2025年5月7日に実行した主要なハードフォーク「Pectra(プラハ+エレクトラ)」後のバリデータ設計に対応したものです。Pectraアップグレードは、イーサリアムの実行層(Prague)とコンセンサス層(Electra)の両方に複数の改善をもたらしました。特に、バリデータのステーキング上限を32ETHから2,048ETHに引き上げるEIP-7251や、自己サービス型引き出し(EIP-7002)などが導入され、バリデータの運用効率と柔軟性が大きく向上しました。Lidoの今回の統合は、Pectraで可能になった新しいバリデータ設計(0x02バリデータ)を最大限に活用し、より少ないバリデータでより多くのETHを効率的に管理することを可能にしています。

キュレーション型モジュールv2(CMv2)への移行とオペレーターの責務強化

Lidoのプロフェッショナルノードオペレーターは、今回のアップグレードに伴い「Curated Module v2 (CMv2)」へと移行します。これはLidoの5年間の歴史において初めて、キュレーション型モジュールのオペレーターに対し、経済的な責務を伴うETHの債券(ボンド)を担保として提供することを義務付けるものです。これまでノードオペレーターは評判と実績に依存していましたが、CMv2ではスラッシング(不適切な行動に対する罰則)や報酬の不正、長期のダウンタイムなどが発生した場合、このボンドから損失がカバーされるようになります。Lido Labs Foundationのステーキング責任者であるIsidoros Passadis氏は、「これはLido V2以来、Lidoのコアステーキングの仕組みにおいて最も大きな変更です」と述べており、オペレーターのパフォーマンスに対する経済的な説明責任を強化し、Lidoエコシステムの信頼性と安全性をさらに向上させることを目指しています。CMv2は、管理されたレジストリからよりダイナミックな「バリデータマーケットプレイス」へと進化し、ノードオペレーターの分類、ペナルティフレームワーク、ガバナンスの合理化なども導入されます。

Lido V2以来最大規模の変更がもたらす影響

今回のLidoの大規模なアップグレードは、単に技術的な変更に留まらず、リキッドステーキングエコシステム全体に広範な影響をもたらす可能性があります。バリデータ数の削減とアテステーションメッセージの効率化は、イーサリアムのネットワーク過負荷問題を間接的に緩和し、将来的なスケーラビリティ向上への道を開きます。また、ノードオペレーターへの経済的責務の導入は、サービスの質と信頼性を高め、Lidoを利用するユーザーにとってより安全なステーキング環境を提供することに繋がります。これにより、Lidoは市場でのリーダーシップをさらに確固たるものとし、DeFiにおけるリキッドステーキングの標準を再定義する可能性を秘めています。長期的に見れば、これはイーサリアムのプルーフ・オブ・ステークの安定性と分散性を高める一歩ともなり得ます。

まとめ

Lido Financeは、800万ETH(約2.5兆円)のstETHを統合し、バリデータ数を3分の1削減する「Curated Module v2 (CMv2)」への大規模なアップグレードを開始しました。この変更は、Pectraアップグレード後のイーサリアムの新しいバリデータ設計に最適化されており、アテステーションメッセージを約29%削減することで、コンセンサス層の負荷を大幅に軽減します。さらに、プロフェッショナルノードオペレーターに経済的なボンドを義務付けることで、オペレーターの信頼性とLidoエコシステムの安全性が強化されます。これにより、Lidoはイーサリアムの安定性と効率性を向上させ、リキッドステーキングの未来を形作る重要な一歩を踏み出しました。

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