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ZetaChainがL1終了へ、ZETAをSolanaへ移行
Layer 1終了·7分で読める

ZetaChainがL1終了へ、ZETAをSolanaへ移行

SSatoshi.K(dex.jp編集部)公開日: 2026-09-21

📋 この記事のポイント

  • 1ZetaChainの提案68が可決され、独自L1の段階的終了とZETAのSolana移行が承認されました。
  • 2移行条件、今後の投票、保有者やDeFi利用者が確認すべき点を解説します。
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ZetaChainは、独自のLayer 1ブロックチェーンを段階的に終了し、ZETAをSolana上のSPLトークンへ移行する方針をガバナンス投票で承認しました。 ただし、現時点でネットワーク停止やトークン交換が始まったわけではありません。具体的なスナップショット、停止時期、請求手順は、今後提出される第2の提案で決まります。

ZetaChainの提案68が99.4%の賛成で可決

The Blockの報道によると、ZetaChainの提案68は2026年9月20日に投票を終了し、投票の99.4%が賛成、反対と棄権はそれぞれ0.3%でした。参加率は58%で、成立に必要な40%の定足数を上回っています。

今回承認されたのは、ZetaChain独自のLayer 1を将来的に終了し、ネイティブ資産であるZETAをSolanaへ移行する基本方針です。ZETAは同じティッカーを維持したSolanaネイティブのSPLトークンとなり、既存のネイティブZETAとは1対1で交換される計画です。提案では総供給量を増やさず、既存の権利確定スケジュールも維持するとされています。

一方、これは即時のシャットダウンを意味しません。ZetaChainは引き続き稼働し、ステーキングも当面継続します。最終的な移行には、具体的な実施方法を記載した別のガバナンス提案の可決が必要です。

独自L1を終了する理由

ZetaChainはCosmos SDKを基盤とするProof of Stake型のLayer 1として、Bitcoin、Ethereum、BNB Chain、Solanaなどを横断するアプリケーションの構築を目指してきました。ZETAはガス、ステーキング、ネットワークセキュリティ、ガバナンスなどに使われてきた資産です。

しかし、独立したブロックチェーンを維持するには、バリデータとの調整、ソフトウェア更新、脆弱性対応、接続チェーンごとの運用が必要です。提案では、Cosmos SDKの上流で公開されるセキュリティ勧告や修正を追跡し、独立した多数のバリデータと更新を調整する負担が指摘されました。

ZetaChainの事業の中心がクロスチェーンDeFiからAIアプリへ移るなか、自前のコンセンサスネットワークを維持する合理性が薄れた、というのが今回の判断です。Solanaの既存インフラを利用すれば、チームはチェーンそのものの保守より、アプリケーションとユーザー体験の開発へ資源を集中できます。

今後の中心となるAIアプリ「Anuma」とは

ZetaChainが注力するのは、プライベートAIアプリのAnumaです。Anumaは、複数のAIモデルを切り替えても、ユーザーが許可した記憶や文脈を引き継げる仕組みを掲げています。ZetaChainは、暗号化されたメモリー、ID、権限、決済、AIエージェントを組み合わせた基盤としてAnumaを位置付けています。

The Blockが伝えたZetaChainの自己申告値では、Anumaの利用者は30万人を超え、対応する35種類のAIモデルを通じたリクエストは100万件に達しています。ZETA保有者は、トークンをロックしてAI利用向けのクレジットを得る仕組みを利用できます。

ZetaChainは2026年6月の公式発表で、Bitcoin、Solana、Arbitrum、Base、BNB Chain、Polygon、Avalanche、Sui、TONに対する従来型クロスチェーン機能を順次縮小し、AI向けのプライベートメモリー基盤へ集中する方針を示していました。今回の提案68は、その戦略転換をネットワークとトークンの構造にまで反映するものです。

ZETAはSolana上でどう変わるのか

移行後のZETAは、SolanaのToken Programに準拠するSPLトークンとして発行される予定です。SPLトークンは、Solana上で残高を保持するトークンアカウント、銘柄を識別するミントアドレス、送付やバーンなどを処理するToken Programによって管理されます。

提案68では、ネイティブZETAから新しいSPL版ZETAへの交換比率を1対1としています。移行前のZETAは小数点以下18桁ですが、移行後のSPL版は9桁となるため、9桁より小さい端数は交換時に切り捨てられる予定です。

注意したいのは、EthereumおよびBNB Chain上のZETAが提案68の対象外とされている点です。これらの資産を将来どのように扱うかは、ネイティブZETAの移行と分けて確認する必要があります。また、Solana移行後のステーキングや報酬制度についても、最終仕様はまだ確定していません。

第2の投票で決まること

今後、ZetaChainのコア貢献者は、実際の移行とネットワーク終了を実行するための第2提案を提出する予定です。そこでは少なくとも、残高を記録するスナップショットのブロック高、ZetaChainを停止するブロック、SPL版ZETAの請求方法、接続チェーン上の資産を引き出す手順が示される見込みです。

ZetaChainは、暗号資産取引所が交換対応を確認するまで第2提案を投票にかけない方針と報じられています。したがって、取引所にZETAを預けている利用者は、ZetaChain側の発表だけでなく、利用中の取引所が自動交換を実施するのか、入出金を一時停止するのかを確認する必要があります。

自己管理ウォレットの利用者も、公式のミントアドレスと請求サイトが発表される前に、非公式な移行ページへウォレットを接続してはいけません。大型のトークン移行時には、偽のエアドロップ、偽ミント、秘密鍵やシードフレーズを要求する詐欺が発生しやすいためです。

DeFi利用者と開発者への影響

ZetaChain上のDEX、レンディング、流動性プール、Universal Appsを利用している場合、ZETAだけを保有している利用者より確認項目が多くなります。ZRC-20などZetaChain固有の資産表現、流動性提供ポジション、未請求の報酬、スマートコントラクトに預けた資産は、単純なウォレット残高の1対1交換だけでは処理できない可能性があります。

例えばZunoのようなZetaChain上のDEXや、ZetaChainを接続先に含むクロスチェーンアプリでは、運営チームが流動性の引き出し期限、フロントエンドの停止日、Solana版への再展開方針を個別に示す必要があります。利用者は承認済みトークンを慌てて売買するのではなく、各プロジェクトの公式告知とオンチェーン残高を照合すべきです。

開発者にとっては、ZetaChainのEVMコントラクトをそのままSolanaへ移せるわけではありません。Solanaではプログラムとデータアカウントを分離するアカウントモデルを採用しており、EVM向けSolidityコードとは実行環境が異なります。Anumaへの集中とは別に、既存のZetaChainアプリがSolanaへ移植されるか、終了するかは各開発チームの判断になります。

ZETA保有者が今確認すべきこと

現段階で必要なのは、非公式な交換を急ぐことではなく、保有場所と利用状況を整理することです。まず、ZETAがZetaChain本体、Ethereum、BNB Chain、中央集権型取引所のどこにあるかを確認します。次に、ステーキング中の数量、解除期間、DeFiコントラクトや流動性プールに預けている資産を記録してください。

第2提案が公開された後は、スナップショット日時、取引所の対応、公式のSolanaミントアドレス、請求期限、端数処理を確認します。ZetaChain公式サイト、公式SNS、利用中の取引所、各DeFiプロジェクトという複数の情報源を照合することが重要です。

なお、提案68の可決だけを根拠に、ZETAやSOLの価格上昇・下落を予測することはできません。トークン移行は技術基盤や運用コストを変える一方、Anumaの利用拡大、ZETAの新しい需要、移行後のステーキング設計が成功するかは別の問題です。

まとめ

ZetaChainは提案68の可決により、独自Layer 1を段階的に終了し、ZETAとAnumaをSolanaへ移す方向を承認しました。ZETAは総供給量を増やさず、1対1でSolanaのSPLトークンへ交換される計画です。

ただし、ネットワーク停止、残高スナップショット、交換開始日は未確定で、第2のガバナンス投票が必要です。保有者は資産の所在とステーキング・DeFiポジションを確認し、具体的な移行手順が公式に公開されるまで、非公式サイトでの請求やトークン交換を避けるべきです。

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