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CLARITY法案否決でETH・SOL・XRPへの期待はどうなる
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CLARITY法案否決でETH・SOL・XRPへの期待はどうなる

SSatoshi.K(dex.jp編集部)公開日: 2026-09-16

📋 この記事のポイント

  • 1米上院でCLARITY法案の審議入り動議が否決。
  • 2CoinDeskが報じたETH、SOL、XRP、UNI、AAVEへの影響と、今後確認すべき規制・DeFi市場の論点を解説します。
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CLARITY Actは、米国における暗号資産の分類とSEC・CFTCの管轄を明確にする市場構造法案です。 CoinDeskは採決前、法案が前進すればETH、SOL、XRPやDeFi銘柄が相対的に恩恵を受ける可能性を報じました。ただし、その後の2026年9月15日の手続き採決は否決されており、法案成立や規制明確化が確定したわけではありません。

CLARITY Actを巡るCoinDesk報道の要点

CoinDeskの「Crypto Daybook Americas」は、米上院が2026年9月15日に予定していたH.R.3633、通称CLARITY Actの手続き採決を取り上げました。採決対象は法案そのものの最終可決ではなく、法案審議へ進むためのクローチャー、つまり討論終結動議です。

記事掲載時点でHashKey GroupのTim Sun氏は、手続き採決が通る可能性を五分五分程度、年内に法案が成立する可能性を20%未満と評価していました。Bitget WalletのLacie Zhang氏も、市場参加者が可決を確実視している状況ではないと指摘しています。

TDX Strategiesは、予想外の可決ならビットコインが強く上昇する一方、否決なら下落圧力が生じる可能性を示しました。ただし、これらは採決前に示された市場シナリオであり、価格目標を保証するものではありません。

重要なのは、CoinDeskがBTCよりもETH、SOL、XRP、さらにUNIやAAVEの相対的な反応に注目した点です。ビットコインは米国での規制上の位置付け、ETFへのアクセス、機関投資家向けインフラが比較的整っているため、新たな規制明確化による追加効果がアルトコインより小さくなる可能性がある、という見方です。

最新結果:米上院の手続き採決は否決

米上院の公式記録によると、2026年9月15日のクローチャー採決は賛成49、反対50、棄権1で否決されました。必要だったのは上院の5分の3に当たる賛成であり、法案はこの採決を通じて審議入りすることができませんでした。

したがって、CoinDesk記事の「法案が前進した場合」という上昇シナリオは、今回の採決では実現しなかったことになります。一方、否決はH.R.3633の内容が恒久的に廃案になったことや、同様の市場構造法制が今後成立しないことを意味しません。修正案の提示、再採決、別法案への組み込みなど、政治交渉が続く可能性は残ります。

投資家が確認すべきなのは、一時的な価格変動だけではありません。次回の採決日程、超党派の合意形成、法案文言の修正、SECとCFTCによる既存の規則制定や執行方針を分けて追う必要があります。「採決否決」と「規制整備の終了」は同義ではないためです。

なぜイーサリアムが最大の恩恵候補とされたのか

Zhang氏は、法案が前進した場合、イーサリアムが相対的に最も強い恩恵を受ける可能性を指摘しました。背景には、ETHが単なる投資対象ではなく、ステーブルコイン、DeFi、トークン化資産の決済・実行基盤として利用されていることがあります。

米国でネットワークトークン、投資契約、デジタル商品を区別する基準が明確になれば、Ethereum上でサービスを提供する取引所、レンディング市場、カストディ事業者が、どの規制に従うべきか判断しやすくなります。機関投資家にとっても、法務・コンプライアンス上の不確実性を評価しやすくなる可能性があります。

SEC企業金融局は2025年、一定のプロトコル・ステーキング活動について、証券の募集・販売には該当しないとのスタッフ見解を公表しました。ただし、これはSEC委員会の正式な規則ではなく、リキッドステーキングやリステーキングなどを網羅するものでもありません。CLARITY Actのような議会立法が注目されるのは、個別のスタッフ声明より広い範囲に持続的な法的枠組みを設け得るためです。

今回の否決によってETHの技術的価値が変わるわけではありませんが、米国の事業者が期待していた制度面の不確実性低下は先送りされたと整理できます。

SOLとXRPに期待された規制明確化の効果

SolanaのSOLも、ステーブルコイン、DEX、レンディング、トークン化資産などを支えるネットワーク資産です。SECとCFTCの担当範囲や、ネットワークトークンの分類手続きが明確になれば、米国の取引プラットフォームによる取り扱い、金融商品の組成、機関投資家のアクセスを検討しやすくなる可能性があります。

XRPについては、Zhang氏が比較的大きな反応を予想する一方、過去の規制問題を巡る改善期待の一部はすでに価格へ織り込まれている可能性も指摘しました。つまり、規制ニュースが好材料でも、実際の価格反応は「市場が事前にどこまで期待していたか」に左右されます。

CLARITY Actの上院銀行委員会資料では、ネットワークトークンやデジタル商品に関するSEC・CFTCの役割、開示、仲介事業者、顧客資産保護などが扱われています。ただし、法案が個別銘柄を名指しで商品または証券に認定するわけではありません。ETH、SOL、XRPの法的評価が成立直後に自動確定する、と解釈するのは適切ではありません。

UNIとAAVEが高ベータ候補とされた理由

CoinDesk記事では、UniswapのUNIとAaveのAAVEが、法案前進時により大きく反応し得る「高ベータ」の候補として挙げられました。両プロジェクトは暗号資産市場全体だけでなく、非カストディ型ソフトウェアや分散型プロトコルに対する規制方針の影響を直接受けやすいためです。

Uniswapは、利用者がスマートコントラクトを通じてトークンを交換したり、流動性を提供したりできるDEXプロトコルです。Uniswap v4ではHooks、Flash Accounting、Dynamic Feesなどの仕組みが開発者向けに提供されています。規制上、ソフトウェア開発者、フロントエンド運営者、流動性提供者、プロトコルそのものの責任がどこまで区別されるかは、UNIを含むエコシステムの事業展開に関係します。

Aaveは、利用者が暗号資産を供給・借り入れできる非カストディ型流動性プロトコルです。Aave V3ではLiquidity PoolやReserveを中心に市場が構成されています。法案が非カストディ型開発者を保護する一方、実質的に管理されたDeFiサービスには登録や銀行秘密法上の義務を課すなら、Aaveのようなプロトコルでは分散性、管理権限、運営主体の実態が一段と重要になります。

Lummis上院議員が公表した更新内容にも、非分散型DeFiプロトコルがCFTCへの登録や銀行秘密法の対象となる条件が含まれています。単に「DeFiなら規制対象外」という構造ではなく、誰が取引を管理し、資産を保管し、サービスを制御しているかが焦点です。

投資家が今後確認すべき実務ポイント

第一に、上院の公式日程と投票記録を確認することです。SNSでは「CLARITY Act採決」とだけ表現され、審議入りの手続き採決と最終可決が混同される場合があります。今回否決されたのは、法案を成立させる最終投票ではありません。

第二に、修正版のDeFi条項を確認する必要があります。Lummis議員の説明では、DeFi関連規定をスポットおよび現物のデジタル商品取引に限定し、非分散型プロトコルの登録条件を扱う変更が加えられました。Uniswap、Aaveなどへの影響を判断するときは、トークン価格だけでなく、開発者保護、フロントエンド運営、カストディ、AML対応を個別に見るべきです。

第三に、法案成立前から進む行政対応を追うことです。SECのステーキング声明のように、議会の立法とは別に規制当局が解釈を提示することがあります。ただし、スタッフ声明、正式な規則、裁判所判断、連邦法は法的な重みが異なります。

最後に、ニュース直後の値動きを法案の長期的効果と混同しないことです。ETH、SOL、XRP、UNI、AAVEはいずれも、規制だけでなく、ネットワーク利用、流動性、プロトコル収益、セキュリティ、市場全体のリスク選好によって評価が変わります。

まとめ

CoinDeskは採決前、CLARITY Actが前進すれば、規制環境が比較的整っているBTCよりも、ETH、SOL、XRP、UNI、AAVEが相対的に恩恵を受ける可能性を報じました。特にEthereumは、ステーブルコイン、DeFi、トークン化資産の基盤であることから有力候補とされました。

しかし、2026年9月15日の上院手続き採決は賛成49、反対50で否決されています。現時点で法案は成立しておらず、想定された規制明確化も実現していません。

今後は再採決や法案修正の有無に加え、SEC・CFTCの管轄、非分散型DeFiの登録義務、非カストディ型開発者の保護がどのように整理されるかが焦点です。特定銘柄の短期的な上昇予想だけでなく、法案の手続き段階と実際の条文を確認することが重要です。

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