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Kraken親会社Payward、トークン化株式でグローバル市場へ拡大:DEXへの影響
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Kraken親会社Payward、トークン化株式でグローバル市場へ拡大:DEXへの影響

SSatoshi.K(dex.jp編集部)公開日: 2026-07-23

📋 この記事のポイント

  • 1Krakenの親会社PaywardがxStocksを通じて香港、英国、韓国の株式をトークン化し、グローバル展開を加速。
  • 2DEX・DeFi市場における伝統金融の動向と、トークン化証券の未来を深掘りします。
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DEX(分散型取引所)やDeFi(分散型金融)が拡大を続ける中、伝統的な金融資産のトークン化は、これらのエコシステムと既存の資本市場を結びつける重要な橋渡し役となっています。特に株式のトークン化は、投資家に24時間365日の取引機会とより効率的な資産移動を提供し、グローバルな金融アクセスを民主化する可能性を秘めています。この動きの中心にいるのが、大手暗号資産取引所Krakenの親会社であるPaywardです。同社は、その「xStocks」プラットフォームを米国市場から世界へと拡大し、香港、英国、韓国といった主要市場の株式をオンチェーンにもたらすことで、この革新的なトレンドを牽引しています。この進展は、暗号資産業界だけでなく、伝統的な証券市場全体に大きな影響を与えることが予想されます。

Kraken親会社Payward、xStocksでトークン化証券のグローバル展開を加速

暗号資産交換業者Krakenの親会社であるPaywardは、そのトークン化株式プラットフォーム「xStocks」の提供範囲を米国企業株式から大幅に拡大しています。これは、世界の資本市場をオンチェーンに取り込みたいという投資家の強い要望に応えるものです。Paywardは、従来の地理的障壁を取り払い、投資家が世界のどこからでもアクセスできる真にグローバルな資本市場の実現を目指しています。Payward Servicesのグローバルヘッドであるマーク・グリーンバーグ氏は、「まだトークン化されていない最大のアセットクラスは、世界の残りの部分だ」と述べ、地理が投資に関係なくなるまで、一つずつ真にグローバルな資本市場をオンチェーンにもたらすと強調しています。

xStocksは、実際の企業株式やETF(上場投資信託)をブロックチェーン上で表現するもので、基礎となる資産の価値を反映するように設計されており、24時間365日の取引を可能にします。このアプローチにより、従来の市場における取引時間の制約や決済の遅延といった課題が解決され、より柔軟で効率的な投資環境が提供されます。Paywardのこの戦略は、暗号資産と伝統金融の融合を加速させ、DEXやDeFiプロトコルが提供する流動性や透明性と、世界の主要株式市場の安定性・規模を組み合わせることで、新たな投資機会を創出する可能性を秘めています。

香港、英国、韓国市場への進出とGTNとの提携

Paywardは、xStocksプラットフォームの国際展開において、特に香港市場の株式を皮切りに、英国、欧州、そして韓国市場の株式を順次取り込んでいく計画を発表しました。この野心的な目標を達成するため、Paywardは投資インフラプロバイダーであるGTN(Global Trading Network)と戦略的な提携を結びました。GTNは、トークン化された商品の裏付けとなる伝統的な資産の執行、カストディ(保管)、記録管理に必要なインフラを提供します。このパートナーシップは、xStocksが株式以外の他のトークン化された資産クラスへと展開するための基礎を築くものとされています。

香港はアジアにおける主要な金融ハブであり、英国のロンドン証券取引所は世界有数の市場です。また、近年成長著しい韓国市場への参入も注目されます。これらの市場の株式をオンチェーンで利用可能にすることで、Paywardは国際的な投資家の多様なニーズに応えるとともに、xStocksのグローバルなリーチを飛躍的に拡大させることができます。ただし、これらの拡大は各地域の規制当局からの承認を条件としている点も重要です。各国・地域の法規制への適合は、トークン化証券が広く受け入れられる上での鍵となります。

激化するトークン化株式市場の競争環境

トークン化株式市場は、Paywardのような暗号資産企業だけでなく、他の多くのプレーヤーも参入し、競争が激化しています。その代表例として、米国の人気投資アプリRobinhood(ロビンフッド)が挙げられます。Robinhoodは、欧州のユーザー向けにトークン化株式の提供を先行していましたが、そのサービスを他の地域にも拡大しています。これにより、より多くの投資家がトークン化された株式にアクセスできるようになり、市場の活性化に貢献しています。また、米国の主要暗号資産取引所であるCoinbase(コインベース)も、株式トークンの提供を計画しており、今後数年でこの分野での存在感を高めていくと見られています。

これらの動きは、暗号資産業界内での競争が、単なる暗号資産の取引だけでなく、伝統的な金融資産のトークン化という新たな領域にシフトしていることを示唆しています。各社は、それぞれのアドバンテージ(例えば、Kraken/PaywardのDEX・DeFiへの深い理解、Robinhoodの広範なリテール顧客基盤、Coinbaseの強固な規制遵守体制)を活かし、トークン化証券市場での主導権を握ろうとしています。この競争は、技術革新を加速させ、最終的には投資家にとってより良いサービスと選択肢をもたらすことでしょう。

伝統金融機関も参入:DTCC、Nasdaq、NYSEの動向

トークン化証券への関心は、暗号資産企業に留まらず、伝統的な金融機関にも急速に広がっています。米国の証券決済の基幹を担うDepository Trust & Clearing Corporation (DTCC) は、トークン化証券のインフラをテストし始めており、既存の巨大な市場インフラをブロックチェーン技術と統合する可能性を探っています。これは、トークン化が単なるニッチなトレンドではなく、既存の金融システムの効率性を抜本的に改善する真の潜在力を持っていることを示しています。DTCCのような中央集権的な機関がトークン化に投資することは、この技術が広く受け入れられ、標準化される上での重要なステップとなります。

さらに、世界有数の証券取引所であるNasdaq(ナスダック)とNew York Stock Exchange(ニューヨーク証券取引所、NYSE)も、独自のトークン化イニシアチブを開始しています。これらの取引所は、長年にわたり世界の資本市場を支えてきた存在であり、彼らがトークン化に取り組むことは、この技術が主流となる上で不可欠です。彼らの参入は、トークン化された資産が、従来の市場構造の中でどのように取引され、決済されるべきかという枠組みを構築する上で、重要な役割を果たすでしょう。伝統金融機関のこれらの動きは、DEXのような分散型プラットフォームとの間で、新たな協業や競争の形を生み出す可能性も秘めています。

トークン化がもたらす資本市場の未来とCitiの予測

資産のトークン化、つまり伝統的な資産をブロックチェーンベースのトークンとして表現するプロセスは、資本市場のあり方を根本から変える可能性を秘めています。その主な利点として、決済の高速化、24時間365日の取引機会の提供、そして資産移動の効率化が挙げられます。これらの要素は、現在の金融システムが抱える多くの非効率性を解消し、よりアクセスしやすく、流動性の高い市場を構築する上で極めて重要です。

金融大手Citi(シティグループ)は、そのレポート「Tokenization 2030: Wall Street On-Chain」の中で、トークン化証券市場が2030年までに5.5兆ドル規模に成長する可能性があると予測しています。このうち、トークン化された株式が2.6兆ドルを占めると見られています。この予測は、トークン化が単なるブームではなく、世界の金融インフラの不可逆的な進化であることを示唆しています。Citiは、この成長が主に公開市場証券、特に米国の株式や国債によって牽引されると分析しており、2030年までに米国財務省短期証券市場の10%と米国公開株式市場の3%がトークン化される可能性があると予測しています。このような予測は、DEXやDeFiのプラットフォームが、将来的にはこれらのトークン化された伝統的資産の主要な取引場所となる可能性を示唆しており、既存の金融システムとの融合が一層進む未来を描いています。

まとめ

Krakenの親会社PaywardがxStocksを通じてトークン化株式のグローバル展開を加速していることは、DEXおよびDeFiエコシステムと伝統的な金融市場の融合における重要なマイルストーンです。香港、英国、韓国といった主要市場への進出、そしてGTNのような専門インフラプロバイダーとの提携は、このビジョンを現実のものとするための具体的なステップです。RobinhoodやCoinbaseといった暗号資産企業、さらにはDTCC、Nasdaq、NYSEといった伝統金融の巨頭もトークン化の波に乗っており、競争と協力の両面から市場は急速に進化しています。Citiの5.5兆ドルという市場規模予測が示すように、トークン化は資本市場に革新をもたらし、より高速で、アクセスしやすく、効率的なグローバル金融システムを構築する鍵となるでしょう。投資家は、従来の市場の制約を超え、新たな投資機会を享受できるようになる一方で、規制の進化や技術的な課題にも注目していく必要があります。この動向は、私たちが知る金融の未来を形作る上で、極めて重要な意味を持つことになるでしょう。

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